日曜日の教室

甘い野菜のスープをいただきながら、
甘味についての話が弾む。
「小豆のあんこには何で甘味をつけるの?」
甜菜糖やメープルや・・・・たまには黒砂糖でも。」
「塩味もおいしいよ。」
あんこは甘いものだっていう思い込みを少しずつ変えていきませんか?


少し前のことなんだけど
5月5日のこどもの日のこと
3歳の孫娘といっしょに柏餅作りをしたの。
野原で少し遅いよもぎ摘みをして、蒸したお餅に混ぜた。
上新粉のお餅には、炒った玄米粉をたっぷり混ぜる、
だから茶緑色の特製のお餅になちゃった。
3歳の小さなお手ては忙しく動き、目は輝いている。
「小豆が煮えたみたいねぇ。」
いいにおいがしてきて鍋を覗いていると
「お豆さんたべてみる」と可愛い声。
塩味をつけてお皿に入れてあげると
「おいしい!」
というわけで塩あんの入った茶緑色の柏餅が出来たの。
孫が大喜びで食べたのは言うまでもありません。
娘婿や、夫は不思議そうにながめながら神妙な顔つきで食べてましたけど。

お餅は白いものだと思い込んでいませんか?
あんこは甘いものだと決め付けていませんか?
思い込みを取っ払ってみると、新たな感覚が備わってくる気がします。
まだお砂糖の味を経験していない孫の味覚の行く先を、ゆっくり見守っていきたい。