梅雨の晴れ間に思う

***今日虹を見たこと草を踏んだこと***  仲居由美
朝刊の2面に、真っ青な空を縦に分けたきれいな虹の写真入りで掲載の俳句。
・・・作者は、やさしい思いに包まれたのだろう。人の幸せとはかくもつつましい。
そんな、師の評があります。


娘が幼稚園に通い始めた頃
参観日に1歳に満たない下の子を抱っこして向うの丘の上にある幼稚園まで行く
大分の田舎で、道中は小川が流れセリ摘みが出来るような自然豊かなところ。
帰り道、急に雨が降り出し、激しい雷雨にみまわれる
日傘に親子3人寄り添ってじっと待つうちに、お出かけ用の母のお譲りのボーダーレースのワンピースの袖もすそもびしょぬれ。
やがて、雨が上がり陽がさしてきた。
ぬれた地面に踏み出すと、蒸し返るような土のにおい。
いっしょにむせるような草の臭いも。
その時娘が
「お母さん、この間といっしょのにおいがするね。」
ほっぺに雫が光ってる。


夏がやってくると思い出す光景です。
つつましやかな幸せのひとときです。