老いては受難の時

施設に父を訪ねる
そこには大勢の人生の大先輩達が
老いていっそう個性的
始終立って歩きまわる人
口を一文字に結びだんまりを決め込んでいる人
いつもニコニコと話しかけてくる人
本当に十人十色
父はと言えば人生完結とばかり
すべてに動じず一人の世界
といっても組織の中で長年鍛え上げられた精神と肉体
消極的に適応してる
一切不服など漏らすことなく淡々と日々を送っている
さて、最後の時まで幸せに生きることって?
専属の介護人がお嫁さんの時代は去り
家族でお世話をしていくことがなかなか難しい状況の今
老いていく身にとって、いやはや受難の時なのかも。